退職代行サービスを使って退職する場合、いつの時期が良いか?

退職代行について

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退職代行サービス(以下、退職代行、または代行業者)を使って退職する際に、いつの時期に使って退職するのが良いかを悩まれている方がいらっしゃるかと思います。

これは退職代行に限らず、直属の上司に直接伝えて退職する場合であっても退職することには変わりは無いため、同じ意味合いですが、直接伝える場合と退職代行を使う場合とでは、退職に向けた準備期間や時間的な制約に違いが見られます。

参考までに、退職代行を使わない場合と使う場合の流れを掲載しておきます。
(※上が使わない場合。下が使う場合)


そして、本記事は退職代行のカテゴリーなので、「退職代行を使って退職する場合」に沿って進めていきます

また

退職代行って何ですか?よく分からないから教えてほしい

という方もいらっしゃるかと思いますので、以下のサイトに具体的に記載いたしました。
お時間のある時にお茶でも飲みながらリラックスして、ぜひご参照ください。

悩む理由と悩まないで良い理由について

そして、本記事では退職代行を使わず、ご自身の口から直接退職することを直属の上司などに伝えて会社を退職することを「通常退職」と言うことにします。

分かりやすいように色分けもしましょうね。

退職代行または代行業者
そして通常退職


退職代行通常退職とは違い、急に利用者がいなくなってしまうことから。

 ・一般的に退職者が多い時期が良いのでは
 ・業務が忙しくない時期であれば周りに迷惑かけないかな
 ・時期を問わず驚かれないだろうか


なぜこのような悩みを持つのでしょうか

性格的な特徴

会社から去ることについては同じことですが、通常退職では直接口頭での業務引継ぎや周りへの挨拶回りなどが可能ですが、退職代行ではこれらのことが出来ません。

業務引継ぎは引継ぎ書類を作成すればなんてことは無いですが、口頭+引継ぎ書類を片手に説明をして引き継ぐ場合、退職する人と残る従業員の受け取り方が多く違います。

退職代行を使う際に

 ・周りに迷惑をかけてしまう
 ・どうせならひと段落着いたくらいで・・・
 ・暑い夏を乗り切ったタイミングで


などと考える方が一定数います。

ちなみに僕もそうだったので、ズルズル伸ばしてしまいました。

僕は退職代行のことを知ったのは2021年9月、退職代行を使って退職したのは2022年1月なので、年が変わるタイミングの時期はまだ忙しくないことを理由にそうしたのですが、10月末には退職すればよかったと後悔しておりますが、このような性格は

 ・真面目
 ・周りに迷惑をかけたくない
 ・残った人に何か言われる


という性格的に温厚な側面があるからかと思います。

自分でこのような記事を書いていて思うのですが、退職代行を使って退職した今となってはどうしてこんなに会社に気を使っていたのだろうかと不思議に思います。

口頭よりも書面の方が伝わりやすい

通常退職では口頭説明はもちろんのこと、場合によっては引き継ぎ書類を片手に、引き継ぐ人に伝達していきますが、退職代行では引き継ぎ書類が無いこともあれば、作ってある場合もあります。

そもそも引き継ぎ書類を作るつもりが無い方は、本記事を読み飛ばしてくださいとしか言えないですが、引き継ぎ書類を作って退職代行で退職する場合は、口頭での説明よりも随分丁寧に作成する可能性があります。

もう少し分かりやすく言うと

通常退職の場合
 口頭説明のみ(書類無し) → 残る人へ引き継いでも、
                 1度言うと忘れる可能性が高い
 口頭説明+引継ぎ書類あり → 引継ぎ書類があるので伝わりやすいが、
                 口頭が9割のため、①より少し良い
退職代行の場合
 引継ぎ書類無し → ご自身の業務内容によるので何とも言えない
            業務量が多い人が退職すると残る人は困る
 引継ぎ書類有り → ②よりも丁寧に書かれた引継ぎ書類の可能性が高い


言った言わないを避けるために文章で残すほうが分かりやすく、伝わる可能性が高いですが、のように残った従業員に口頭で引き継ぐ場合は、お互いに気を使うものです。

なぜなら残った従業員は

何でお前のしりぬぐいするんだよ
お前が辞めるからとばっちりかよ


表には出さないけど、引継ぎ中に心の中ではそう思います。
一方で退職する人は

去る会社に時間と神経を使うのが無駄だよなぁ。
早く転職活動や次のことに集中したいなぁ・・・。


という気持ちもあり、双方にとって案外デメリットが多いです。

余談ですが、随分前の2006年の3月、僕の事務所の先輩が退職する際に、その人から多くの仕事を引き継ぎました。

引継ぎ書類はありましたがA4用紙2枚。箇条書きです。
「なんだこれ( ゚Д゚)」って感じです。

クソ忙しい年度末。退職までの1か月間は割と付きっ切りで教えてくれましたが、仕事量が半端じゃなく、当時の僕はまだ入社2年目。右も左も分からずでした。
それに、最後の1週間は有給でその先輩は来なかったです。

先輩としては先ほど記載したに心境が近く、さらに、ご自身の今後の人生について、頭の中はいっぱいだったと考えられます。
もしかすると、近日中に面接を入れていたかもしれません。

何となく引き継ぎましたが、その先輩がいなくなってからは本当に大変でした。
訳が分からなくて笑。

その後、先輩と入れ替わりで後輩が入ってきました。2006年4月1日です。

確か午後の時間でした。なんの前触れもなく急に

鼻血が大量に出ました


別に顔面強打とかしてないですよ笑

いっぱいっぱいで精神的にプレッシャーがあったのでしょう。

今思えば、引継ぎ書類をしっかり丁寧に作ってほしかったと思います。
相手は先輩ですし、色々聞くことも遠慮しちゃいましたので。

話は戻りますが、その点、退職代行を使う際の④のパターンのような場合は、退職者はそもそも現場にはいなくなっており、引継ぎ書類しか手元にないため

人間特有の気を使うことはありません


よって、双方にとって良い場合もあるのです。
(※もちろん、だからと言って僕は退職代行を強く推し進める目的で本記事を作成しているわけではありません)

ですのでそもそもの話、退職代行を使うことに悩まなくても良いのです。

ご自身の人生を優先しましょう

これも今になって思うのですが、最終的にご自身の人生はご自身で決めることがとても重要です。

もしかすると会社にこれ以上いようものなら、あなた自身の人生を無駄にする可能性もあるからです。

退職を検討し、退職代行を使うくらいの状況にまで追い込まれているということは、少なからず会社にブラックな部分が蔓延しており、少しずつご自身の体を蝕んでいる可能性が潜んでいます。

 ・この会社に勤めていて大丈夫だろうか
 ・体を壊さないだろうか
 ・給料が減るんじゃないか
 ・悪いことを公表しないうちの会社はやばいのでは


このように思うのであれば、他人がどう言おうと、ご自身の体感と経験が絶対に正しいです。

それに、退職代行を使って退職することも通常退職であっても、退職することには変わりありませんので、このように悩む必要は一切ありません。

僕は退職代行を使った後、残った従業員とは誰とも連絡を取っておりませんし、もともと職場自体、組織崩壊が何年も前から起きていました。

こうやってブログを書いていて思います。

何であの時あんなに悩んでいたんだろう・・・。


忙しい時期を外した時に退職しようなんて計画していた自分が情けないです。

次の人生にかじを切ろうか迷っている暇があったあの時、何年も前から退職すればよかったと非常に後悔しております。

退職後の書類

これも頭にあるから前に進まないんですよね。

 ・退職ってなんかめんどくさそう
 ・退職代行使って必要書類が送られてくるか心配


新しいことや未知の世界に取り組むことは人生において幾度となくやってくるものですが、失敗を恐れて一歩前に進むことは多くの場合、抵抗があるものです。

もちろんその先には多くの方に転職活動がやってくるので、なおさらそう思うのではないでしょうか。

以下をそろえる必要がある

人によりますが多くの人は以下の書類を受け取っておけば問題ないです

 ① 離職票
 ② 源泉徴収票
 ③ 雇用保険資格喪失証明書
 ④ 退職証明書
 ⑤ 給与明細
 ⑥ 年金手帳(会社に預けている方のみ)

転職する人と独立する人で違う

多くの方が転職されると思いますが、独立される方もいます。

会社から受け取る書類と詳細は以下の通りです。

個人差はありますが、大方こんなところです。

そして、書類や年金手帳がちゃんと送られて来るのかがご不安だと思いますが、会社は法律により、退職者への書類発行義務があるので(雇用保険法第76条3)退職から2週間程度で通常は送られてきます。

雇用保険法第76条3項(離職票の発行義務)


ちなみに、離職票の発行義務は雇用保険法第76条3項ですが、離職票等のその他の書類は、労働者が依頼した際に会社側が発行する義務は労働基準法第22条1項で定められています。

① 雇用保険法第76条3項 → 離職票の発行義務
② 労働基準法第22条1項 → 労働者が会社に離職票の発行を依頼した際に送る

               義務


まとめると

  ① → ほっといても会社から送られてくる
  ② → 労働者が会社に依頼した際に送られてくる

早い話

 離職票や源泉徴収票、その他必要書類は

代行業者から会社に発行するように伝えてもらう
           +
・代行実施後、退職届を送る際に送付状に書いておく


ということです。

同じ内容の記事は退職代行「バイバイト」さんの紹介記事に書いております。
(※読み飛ばしOKです)


そして、退職代行を使った僕は、上の緑色の枠にあるようにしたところ、会社から退職後の必要書類の確認を求める用紙が送られて来ました。
代行実施から2週間後くらいです。

必要な書類を書いてくれ


このような項目があったので、書いて会社に送って、退職後に送られてきました。

そんなこと言ってもうちの上司が必要事項を記入する用紙?
そんなの送ってくるか分からんし、会社によるよねぇ。
ましてや退職代行使ったから嫌がらせで送られてこないとか・・・(´・ω・`)


というご不安もあると思われますので、先ほど書いたように

代行業者から必要書類を会社に発行して送ってもらうように伝える

代行実施後、退職届を送る際に送付状に必要書類を書いて送る

ということです。(僕もそういたしました)

退職届を郵送するのが嫌な方は机の引き出しに入れておくのも手です。
ここはご自身のお勤め先によるので、代行業者で話し合いをしておきましょう。

退職する時期

本題の退職代行を使って退職する時期はいつが良いか。

いつでもかまわない

今まで書いてきたように、ご自身の人生を優先しましょう。

退職代行だろうが通常退職だろうが同じです。

退職代行の場合でも即日退職は可能なので

明日から会社に行きたくない
体中に危険なアラームが鳴っている


このような状態で自身の身を削ってまでして会社に行く必要はありません。

ちなみに僕が退職代行を使う半年くらい前に、同じ会社のお若い女性の方が退職代行を使って退職されました。

その時のことも記事にしておりますので、よろしければお読みください。


ちなみに退職は、2週間以上前に会社に申し出れば退職できると法的に決まっております。

民法627条1項
「雇用は解約の申入の後、2週間を経過したるに因りて(よりて)終了する」


気持ちに余裕がある場合のお勧め退職日

一番ベストなのは12月上旬に退職代行を使って12月末に退職することです。

これは転職する方、独立する方共通です。

源泉徴収票は12月末頃に会社から受け取ります。
これはその年の1月~12月までの1年間の収入と納付した所得税額を記載した書類です。

僕みたいに中途半端に1月5日に退職代行を使って31日に退職すると、1月分だけの源泉徴収票が発生するので、転職先にはそれを提出するだけで良いのですが、独立する場合は1月分の所得と源泉徴収税額の報告が別途必要です。

確定申告の手間が発生するんです。
(手間と言っても会計ソフトに入力する欄があるので、割と心配はいりません)

可能でしたら12月末の退職がスムーズです。

とはいえ、そんなタイミングはめったに訪れないので
このタイミングに合わせられそうだったらということでかまいません。

辞めたいと思ったときに辞めましょう。

ボーナスがある会社であれば受け取り後が良い

なんだかんだお金は必要です。

ボーナスが7月と12月にもらえるのであれば、もらってから退職した方が良いです。

もしかして

ボーナスだけちゃっかり受け取ってから退職代行使おうなんて何か思われそう


本記事を読んできて、まだそんな心配をしているのでしょうか?
(微塵も心配されていない方もいらっしゃるかと思いますので、そのような方々に対しては心よりお詫び申し上げます<(_ _)>)

辞めるのは本人の自由ですし、退職代行を使って退職しようとお考えであるくらい追い詰められている状況なんです。

であれば、代行料金を会社に負担してもらいたいくらいです。

もう一度言いますが、僕はもっと早く退職すればよかったと後悔しております。

12月頭に一応ボーナスが出たので、その日に退職代行を使って12月31日付の退職にすればよかったと後悔しております。

年が明けるタイミングで心機一転


なんていうドヤ顔ばりのかっこつけた考えも不要です。

少しばかり僕の中でこのような気持ちがありました。
全くメリットがありませんでした。

なんだったら今まで残業した分や休日手当の請求を弁護士さんから依頼していただいて、徹底的に会社と戦っても良かったかと思うくらいです(;´д`)・・・。

それに、たかだか従業員一人分くらいのボーナスなんて、会社にとっては蚊に刺されるよりも軽傷です。

全く気にする必要はありません


書類が送られてこない

基本的には2週間程度で送られてきますが、待てど暮らせど来ないこともあります。

失業保険を早く受け取りたい方や、転職先が退職直後に決まっている方はすぐにでも必要です。

代行業者にまずは連絡

2週間以上たっても送られてこない。こんな時は代行業者に連絡して会社に伝えてもらいましょう。

ただし、注意点があります。

最悪な代行業者だと、代行直後に連絡がつながらなくなる可能性があります。


これは本当にびっくりしたのですが、嘘のような話ではなく、実際にあります。

特に民間事業者や弁護士監修をうたう代行業者は注意が必要です。

LINEの返事を返さなかったり、態度が急に変わったり。

要するにお金だけもらったらあとは知らんぷりみたいな。

有名な代行業者でも割とありますので、業者選びは慎重にしましょう。

だけどLINEの返答も早くて、丁寧だったよ( ・´ー・`)


最初だけかもしれません。注意が必要です。

「弁護士監修」という宣伝文句で利用者をだまそうとする代行業者もあります。


ちなみに僕は10日たっても書類が送られてこなかったので、役所に電話をしました。

僕は独立したので、保険と年金の切り替えが必要でした。
これらの管轄は役所です。
(※転職する方も次の就職先が決まるまでは切り替えが必要です。
 また、iDeCoに加入している方は転職時に手続きが必要です。)

原則、保険の切り替えは退職後から3週間以内。
年金の切り替えは退職後、2週間以内に手続する必要があります。

まさかの展開でしたので、不安になり、役所に電話したら

3週間たっても送られてこなかったら一報ください
ちなみに遅くなっても罰則はございません


と言うことでした。

とりあえず待ってみたら3週間+1日でようやくポストに入っていたので、速攻で手続きに行きました。

失業保険の申請手続きも必要な方はハローワークで手続きをしますが、申請に必要な離職票は提出すると戻ってこないので、事前にコピーを取ることをお勧めします。
または、先に役所で保険と年金の切り替えをしましょう

以下に、参考記事を作っております
見出し3 どこで手続きをして何が必要か → 離職票はコピーを取っておこう 


まとめ

今回は退職代行を使って会社を退職する際に、いつの時期が良いかをまとめてみました。

そして、通常退職であっても退職する時期はいつでもかまわないという結果になりました。

ご自身の人生を優先することはもちろん、少なからず精神的に追い詰められているのであれば、健康と安全を最優先に考えるべきです。

退職後は会社とは縁が切れます。
人によっては繋がる人もいますが、多くの方は切れると思ってください。

そう考えれば退職に時期なんて必要ないことがお分かりかと思います。

書類の面やボーナスの支払い時期によって12月末の退職が良いと記載しましたが、そこまで待てる余裕のない方が大半かと思います。

僕みたいにくだらないことを考えていては後悔するだけです。

ご自身の現在の環境と今後の未来を念頭に置いて、より良い人生を歩んでいただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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