教育現場がいかに崩壊しているかが分かる記事

教員になりたい(やめとけ)

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前回の記事では、教員になることをやめておいた方が良い理由を書きました。

教育現場はとても過酷な環境下にあり、少子化の影響や学校崩壊など、今後、他校をしのいで生き残ることが大変困難な状況にあり、個人が必要以上の相当な強い覚悟と信念が無いと務まらないという話をいたしました。

そして今回は、教育現場で働く教員から出た、ある意味崩壊ともいえる言動や行動をまとめました。

数は少ないですが、僕自身、18年近く事務職員として働いていた中で率直に感じたことですので、本記事は、これから教員を目指そうと考えている方の参考になれれば幸いです。

また、僕は事務員だったので、事務員の立場として感じたことを書いていますので、教員目線ではこのような気づきが無いと実感する部分もあるかと思います。

私立学校が生き残るには、教員と事務員が連携し、お互いの業務の共有をし、生徒のための教育環境を構築することには成り立ちません。
(口で言うのは簡単ですが、実際はめちゃ難しいです)

「同じ現場で裏方さんはこんな風に考えていて、このようなことを体験したんだな」
それくらいの感覚をお持ちいただくだけで幸いです。

また、前回の記事を読んでいただいたうえで、本記事をお読みいただけると、より分かりやすいかと思いますので、参考記事までに以下に掲載しておきます。


ほしかったら全部あげますよ


中学生を教える30代の女性教員のことです。

僕の役職は主任だったのですが、仕事内容として、施設管理がありました。

細々したことが多く、例えば、ちょっとした修理や破損、故障等の現場確認など、多岐にわたっていたのですが、この30代女性教員の教室にある生徒用のロッカーが破損したから見てほしいとのことです。

時間は放課後です。

ロッカーを確認している最中に、教室にいる中学生の女の子たちがワーワー元気よく騒いでいます。
いつもの光景です。

特になにも気にせず、現場を確認し、状況の説明を教員にしました。

ついでに、このようなことを言うことはめったにないのですが、割と気さくに話が出来る教員の方だったので

「生徒が元気で活発ですね」

と、素直に答えたところ。

「ほしかったら全員あげますよ」

ちなみにこの教員、過去に1度休職しております。

気持ちは分からないことも無いですが、もしかするとほとんどの教員がこのように感じているのではないかと思いました。

クラス担任を持っていると、生徒のことを最初は可愛く見えても、中学生ともなれば反抗期の絶頂です。
なかなか言うことを聞かない子もいるんでしょうね。

手放し発言のように聞こえたので、とても印象に残っております。

はい!朝からモンスター!


早朝の出来事です。
朝は保護者から生徒の欠席連絡がたくさん入ります。

学年、クラス、名前を聞いて、職員室につなぐのですが、とある保護者から電話があった際に、目の前を担任が通過したので、引き留めて職員室に行く前に事務所に寄って出てもらいました。

内容は分かりませんが、10分ほど話しておりました。

電話が終わり、受話器を置くと、その担任教員は

「はい!モンスター!」

と言って、職員室に戻っていきました。

モンスターペアレンツのことですが、保護者の全員ではなくても、しつこくがみがみ言ってくる人は一定数いるようです。

保護者の主張を聞いてあげるだけですが、朝からストレスを溜める教員はとても過酷だと感じました。

ちなみにこの教員も僕が入社する以前に、休職経験があるようです。

ここは患者を作るための施設ですか?

学食を毎日やってほしい


元職場には学食を提供するための厨房設備がありました。
学食がほしい人は券売機で食券を買って学食を食べます。

現場の管理を僕がしていたのですが、私立学校って公立に比べて休みが多いです。

しかも、謎の「自宅学習日」という、生徒が来ない日が意外とあるんですよね。

ですのでそもそも教員って割と暇なんじゃね、と思っていたのですが、とある教員が僕に

「毎日学食をやってほしい」

ということを3年くらいにわたって言ってきました。

学食は業務委託で給食会社と契約しており、現場の営業許可を取って依頼しているので、売り上げが少ないとやる訳がありません。

再三そういったことを説明しているのですが

「生徒が来ない自宅学習日やテスト明けの放課後でも、部活によっては(非常に少ないけど活動をするから生徒は買う」

だからやってほしい。

ちなみにこの教員。学食がある日は毎日食べています。学食が大好きなんです。
だからデブなんです。

ちなみに女性です。

コンビニやスーパーで弁当を買うことはせず、はたまた、自宅で調理をするようにも見えないずぼらな教員なので、執拗に迫ってきていました。

要は自分本位なんですよね。
生徒で買う人がいそうということを建前に言っているだけで、実は自分がお腹を満たして満足したいと言う自分勝手な判断です。

仮に少ししかいない生徒が食べても、教員含め、1日30食出れば上出来ですが、結局、採算が取れず、そのために給食会社が人を充てれば、毎月の依頼料(業務委託料)が増えて、学校の持ち出しが増えます。

そのわがまま教員のために10万以上の決して安くない依頼料が毎月かかってしまいます。

何度言っても理解してくれず、しまいにはその教員は、仲が良い数人の教員に根回しして、僕に言ってくる始末。

言えば何でもしてくれるっていう、ただのわがままな教員がいました。

トイレの掃除は大変なんだから


2017年くらいにトレイの改修工事が実施されました。

最近のトイレって内装もそうですけど、どこ行っても本当にきれいですよね。

和式のトイレは見ないってくらい様式トイレが多いので、和式でトイレが出来ない人もいるくらいです。

実は学校はトイレが綺麗かどうかを見る保護者が意外に多いです。

特に僕がいた女子高はなおさらです。子供もトイレが汚いと嫌でしょう。

そんな中、他の学校に遅れを取らないよう、トイレ改修工事に踏み切ったのです。

既存の和式トイレから洋式トイレに変え、当然、ウォシュレット機能付きで、洗面も温水の自動手洗い、ハンドドライヤー付、床や壁も新しく内装工事をし、他校に引けを取らないくらいの自慢のトイレに出来上がりました。

新しいトイレなので、清潔感を保つためには毎日の掃除が必要ですよね。
せっかく1ヶ月以上かけて作った新品のトイレです。
こっちとしても、それはしっかりやってほしいのですが、とある教員に

「トイレ掃除ってどれだけ大変だと思っているの!」

割と感情で物を言う人だったので、まぁ何か言ってくるわなと思ったのですが、おかしな発言だと思って聞いていました。

生徒にトイレ掃除を教えられないということなんでしょう。

教員としていかがなものなのかと疑問を持ちました。

TOTOさんの取扱説明書にも掃除の頻度、使ってよい洗剤など書かれているのですが、この人実は、生徒指導部長です。

そのような立場でしたらなおさら血眼になってでもきれいに保てるように指導しようと思うはずですが、めんどくさかったのでしょう。

それとも日ごろのストレスの発散が目的だったんでしょうかね。

文化祭は教員で準備



毎年10月に、学校としては最大イベントである文化祭があります。

本イベントは年明けに実施される入学試験に向けて、親御さんに対して千載一遇のアピール機会です。

そのはずですが、僕がいたおよそ20年くらい前に比べて、催し物一つ一つに手抜きが感じられました。

屋外で食事をするためのスペース確保のために、駐車場にテーブルや椅子の搬入作業、テントの組み立て、出入り口の壮大な装飾等々、昔は生徒が積極的にやっていたのですが、少し力がいる作業だからでしょうか。

すべて教員で準備です


文化祭は誰が主役?
教員ですか?

指導するのが面倒なのか、自分たちでやったほうが早いと感じているのか。
詳細は分かりませんが、その他の催し物もすべて教員が勝手に判断してやっているという印象です。

生徒に考えさせる。教えてあげる。指導する。
そんな概念は無いんですね。

教員とは??

生徒に指導できないことが一発で分かる光景でした。

教室の掃除を教員がやる


僕が中学生や高校生だったころ、放課後の教室掃除は、生徒が分担して各々の役割を決めて掃除していました。

箒はだれだれ。モップはだれだれ。黒板、ごみ捨て、窓ふき。その他もろもろ。

たまに放課後、公務で教室前に行くことがあるのですが、机を運ぶ作業を教員がやっております。

一方で生徒は数人で雑談。

生徒指導の一環でもある掃除を、なぜに大人がパクッテるの?

さっきと同じ、自分でやったほうが早い。というより、言っても言うことを聞かないからですかね。

単に指導力不足だと思いますが。

マフラー撒いて熱血部活指導

ソフトテニス部の顧問のことです。

生徒に交じってソフトテニスをしています。
ここまでは良いのですが、目を疑うような光景を見ました。

顧問が首にマフラーを巻いてテニスをしている


で、生徒はというと、マフラーなんかしてませんよ。

大学のサークル以下ですか?あなたの指導する姿勢は。

もし保護者が見たらなんてタルイ部活なんだろうと失望することに付け加え、うちの娘は体操服なのに、顧問は何で暖かそうなモコモコスタイルでラケット振り回しているの?って感じるでしょう。

あの時僕は、事務所でその光景を見ていた時に、もうひとりの同僚も疑問に思ってみていました。

生徒はどう思っていたのでしょうね。
運動中に寒かったらマフラーを巻いてテニスをしても良いんだということをどうか学ばないでほしい。
頼むから。

廊下の消えた蛍光灯はそのまま


どこに行っても今はLEDが主流ですが、古い学校で工事が追い付いていない学校は、ところどころ蛍光灯のままです。

ある廊下の蛍光灯の球が切れていました。
本来だったら誰か直す、あるいは僕に報告してくるのですが(そもそも蛍光灯くらい交換することさえ出来ない教員がいるのも疑問です)いつまでたってもそのまま放置です。

僕は気づいていたのですが、事務所から割と離れた場所だったので、試しにそのまま放っておきました。

用務員さんが自分に球が切れていると言ってきたのですが、わざと放置しているからそのままにしておいて様子を見たいと言い、そのままにしておきました。

ちなみにその廊下、教員は頻繁に通ります。

あろうことが非常勤講師の方が事務所に報告に来ました。

「随分前から切れているよ」

そんなことは知っていますが、非常勤講師に言われてはおしまいですね。

本務教員は

自分の仕事じゃないから(と思っている)


自分たちが使う教室の前の廊下ですよ。

自分の自宅の照明が切れていたら直すはずですが、自分の職場は放置ですか。

生徒も暗いと思っているはず。いいんでしょうかね。

結局、1か月半、そのままだったので

僕が交換しました・・・。


休日の鍵開けを事務員にやらせる



入学試験対策として、学校説明会はどの学校も実施しています。

僕がいた学校は9月ころから頻繁に実施されます。
日曜日に説明会は多く、毎週ではなく、隔週くらいで実施されるのですが、説明会が実施されない日は、事務員が必ず一人出勤します。

受験を希望する保護者からの電話対応ですね。
(実際はほぼありません)

そんな中、この日に僕は出勤することがあったのですが、学校の鍵を管理者として持っていましたので、自在に出入り口の開閉が出来る立場でした。

そしてこの日は某運動部も部活のために登校します。
当然(アホな)顧問も来ますよ。

で、鍵の件、しっかりした部活の顧問であれば、職員室から管理職の許可を得て、前日に鍵をもちかえるのですが、その顧問、僕に何時に来るかを聞いてきました。

部活が始まるのが朝の8時、僕が出勤するのも8時です。

ですが、顧問はそれより遅く来たいみたいです。
ですので、鍵を開ける人が事務所にいるかどうかを確認し、顧問自信が少しでも遅く来ることが出来るか確認したかったのです。

少しでも多く寝たいんですかね。

「顧問放棄ですか?」

体育館を使用する運動部だったんですが、しまいには体育館を開けてほしいと生徒が事務所に来てしまい、結局僕が体育館を開けてあげましたよ。

当然、そのようなことがあったことは顧問は知りません。

頭のねじが何本も外れているようです。

指導者としての自覚は無いんでしょうか。それとも面倒なことを僕に押し付けて、自分が少しでもラクしたかっただけなんでしょうかね。

こういう人に限って自分は仕事をちゃんとやっていると頻繁に言い張っていました。

最後に

怒り寸前の猫


今回は、僕が在職時に遭遇した出来事を紹介しました。

本記事に限らず、疑問に思うことは多々ありましたが、教育現場の目に見えない世界を公開することで、ご自身の現場と照らし合わせてみていただけたかと思います。

残念ながらこれが現実です。
冗談ではなく、仕事を放棄し、生徒への指導を怠る姿勢は幾度となく見てきたので、教員の世界は意外にも杜撰で崩壊している。
そんなことを感じ取れたかもしれません。

また、これから教員を目指す方にとっても、一連の出来事を見ていただけると、今後の参考になるとこともあるかと思います。

学校現場で一番大事な主役は生徒であることは言うまでもありません。
しかし、それを認識することが様々な理由から難しいようです。

少子化も重なり、特に私立の学校は本当にオワコンの時代を迎えます。

本記事を参考に、教員を志望する方、あるいはすでに教員をやられている方の参考になれば幸いです。

最後まで見ていただき、ありがとうございました。

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