どうしても教員になりたいのなら非常勤講師がお勧めです

教員になりたい(やめとけ)

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少子化の昨今ですが

どうしても教員になりたい


あるいは

いつも胡坐かいてラクそうで暇そうで楽しそうに話してて、ストレスフリーに見える非常勤講師が腹立つけど羨ましい

 と感じている現役本務教員のあなたへ 

本記事はそういった方には非常勤講師がお勧めという内容の記事になります。

当カテゴリーの教員になりたい(やめとけ)では、当管理人であるうおまさが、実際に私立中高で18年近く事務職員として勤務した経験をもとに発信しております。

テレビで報道されているように、教員の取り巻く環境は過酷で、生徒や部活指導等により残業が当たり前で休日もろくに取れず、超絶きついという方も一定数います。

一方で、そんなことはつゆ知らず、賢くさぼることを習得している現役教員もおり、その待遇差は歴然としている場合もあります。

かつての僕の職場はまさにそうで

気楽な教員 15% (授業時間外にネットでゲーム。MLBの中継を見るなど)
普通の教員 80% (ほぼ何かしらの心の病とストレスを抱えている)
うつ病教員  5% (休職者だが、復活後は副担任という棚から牡丹餅)


でした

とはいえ、教員という仕事は大変であることに変わりは無いと思います。

生徒と言っても色々な子がいますし、保護者の対応(時にはモンスターペアレンツ)、行事の準備、部活指導、面談、色々上げると枚挙にいとまがありません。

安易に金八先生に憧れ、学校と言う門をたたいた結果を後悔する人が山のようにいます。

本記事では、そのような過酷な状況に置かれている方、あるいは今後、教員になりたいとお考えの方に対し、よきアドバイスが出来ればとの思いから記事を作成いたしました。

また、今後の学校、特に私学はオワコンだという内容の記事を過去に書いておりますので、合わせてご覧いただければ本記事の呑み込みが早いと思います。


非常勤講師はこういう人たち

非常勤講師ってそもそも身分は何でしょうね。

僕はずっと個人事業主か自営業だと思っていました。
実際のところ、下記に分類されます。

公立高校の非常勤講師 → 「特別職地方公務員」
私立高校の非常勤講師 → 「自営業か個人事業主」


そして、以下に本務教員より非常勤講師が超絶お勧めな理由を記載いたします。

ストレスが少ない

本務教員は非常勤講師に比べて業務量が半端じゃないくらい多いです。
教えるだけじゃありません。
部活指導、生徒指導、放課後のゼミ、行事の引率、保護者対応、説明会対応、etc

キリが無いので、「本務教員と非常勤講師の業務対比」という見出しを最後の方に作っていますので、ご参照ください。

はっきり言って本務教員は過労(死)レベルです。
特に、真面目な人は追い込まれてうつ病になります。

ですが、中には不真面目でずるい人もいます。
要するにうまくさぼる人です。

かならずいるんですよね。いても無駄な人たち。
給料の半分こっちに回せ見たいな(言い過ぎ?)

見ているとめっちゃムカついてきます。

会社でもそういうやつ山ほどいるよ!

 それは失礼しました<(_ _)> 

1週間で1校につき約4コマ~16コマ程度

ざっくりした数字ですが、こんなところです。

教え終わったらあとは自由です。
そのあと、帰りたければ帰っていいし、指導したければ指導すればいいけど、基本、本務教員が担任ですので、生徒から見れば、校内では担任は親みたいなもの。

あんまり指導をすると、担任がその光景を見て面白くないって人もいますよ。
なぜなら、この人たちはストレスが莫大で、ラクそうにしている非常勤講師を心の中では妬んでいますから。

本務教員同士で飲み会に行っても、その中に非常勤講師はいません。
そもそも世界が違いますから。
他者を排除しています。
その逆もまた然りです。

ですので、生徒とは適度な距離感よりももっと遠い存在です。

少ないけど賞与がある場合もある

支給されるかどうかは、学校によります。
ちなみに僕が在職していた学校は支給されていました。
(注意:2022年1月に僕は退職しているので、それ以降は知りません)

少子化の今、夏と冬にそれぞれ支給されれば万々歳ですよ。

財政難で本務教員にでさえ賞与が支給されない私立学校も全国で10%未満ですが存在しております。

ですので、安全策をとるなら公立高校の非常勤講師が良いと思います。

他の学校と掛け持ち

教えることが特に好きであれば、大体の人はこれです。
他の学校と掛け持ちをしております。

主婦の方であれば1校だけ教える方も当然います。

副業が可能

驚いたことがあります。
公立高校の非常勤講師は公務員でありながら副業も可能だそうです。

公務員は副業出来ないというルールを僕は成人になってから此度20年以上信じており、難攻不落と評されていた壁をことごとく破ってくれたネット社会に感謝する一方、無知な自分を責めていました。

ですので、塾を開いたり、他の学校で教えることも可能です。

 他の副業も出来ますよ 

株式投資・webライター・HP作成業務・翻訳業務・オークション出品・メルカリ・仮想通貨・YouTube・ブログ運営・退職代行・電話代行・チャットレディ・ポイ活・アンケート調査


 ちなみに運動したい方は 

夕刊配達・ポスティング・Uber Eats(ウーバーイーツ)・出前館Woltアマフレ

etc・・・

難易度が高いものと低いものがあります。

お好きな項目を選びましょう。


失敗したらどうしよう・・・。


損をするリスクをお考えでしたら、株式投資、仮想通貨以外でしたら元を取れます。

始めるための経費がかかるものもありますが、やっていけば余裕で元を取れます。

ゆるーくチャレンジしましょう。


自分の時間が使える

なんといってもこれが大きいのではないでしょうか。

先ほどの他の学校との掛け持ちも可能ですが、家のことをやりたい方でしたら、午前中だけ週3くらいで授業を受け持つとか。

自宅に帰って副業やるのも良し。

そうでない方は子供の世話、夫婦で買い物、犬の散歩、部屋の掃除、海が近ければ釣り、寝る、etc・・・。
無理のない範囲で随分多くのことが出来ます。

本務職員は少なくとも17時くらいまでは縛りがあるので、そういう人から見れば羨ましく感じるでしょう。

疲れて寝ていましたよ。本務教員の人。

部活を持っていれば通勤時間含めて12時間以上は拘束される場合もありますから、そりゃ体力的にしんどいですよ。
気の毒に思っていました。

 一方で非常勤講師の方で寝ている人は見たことありませんでしたね 

職員室で雑談OK

非常勤講師用のお部屋があることが多いと思います。

僕がいた学校は珍しく本務職員と一緒の部屋で、本務教員と非常勤講師の間に棚があって仕切られていましたが、非常勤講師の方たちは明るかったですよ。

本務職員とは顔つきが全然違います。
本務職員はこの世の終わりみたいな顔をしている人が多かったです。

廊下ですれ違って会釈しても無視する人もいたような・・・。

一方で非常勤講師の方はすれ違ったときに明るく挨拶してくれました。

 皆さん笑顔が素敵でしたよ 

いざとなったら本業に戻れる

どうしてももっと稼ぎたいと思うのであれば、持っている資格を生かして本務教員になることも出来ます。

食いっぱぐれを逃れられますし、運転免許証しか持っていない僕からしてみれば本当に羨ましかった・・・。

非常勤講師として勤めている学校から本務職員にならないかとオファーが来る人もいます。
しかし、この場合は、年度が替わるタイミングがどうしても多いです。

それを待つことが難しければ、県の教育委員会への登録、または、転職サイトに登録して、他校の本務職員の募集をしていないかを探してみるとよいでしょう。

一方で、急に教員が退職した学校は年度内の数か月程度であっても誰かが穴埋めしないといけません。

最寄りの学校のホームページを週1程度で見ることも良いかと思います。

なぜなら、学校によっては求人をホームページにしか出さない、または、私立学校であれば、教育委員会以外のサイトに出すことが多いので、ポータルサイトは掲載料が取られる場合があります。

お金にケチっている学校は自社のホームページか無料の求人サイトにのみ掲載して非常勤講師を募集しています。

非常勤講師のデメリット

ここからは非常勤講師のデメリットをいくつかお教えします。

給料が少ない

どうしても本務職員に比べればそうなるでしょう。

賞与ももらえたとしても本務職員より低いですし、やった分だけもらえるとは言いながらも、翌年にコマ単価が上がることはほぼありません。

本務教員は年功序列で毎年昇給しますので、お金の面ではやはり本務に勝てません。

契約切れの危機

大体は1年契約ですが、学校の事情により、それ以内に突然契約終了となることもあります。

これは実際にあったのですが、休職していた職員が戻ってきてしまい、ピンチヒッターの非常勤講師が追い出されたのを見ました。

学校のホームページで直接応募しているような学校は注意が必要です。
一方で、求人を扱うポータルサイト経由であればそのリスクは低いです。

いずれにしても、応募する際や面接時に必ず確認しましょう。

決定権は無い

当たり前ですが、学校の方向性や行事に口出しは出来ません。

ですが、学校によっては施設のことや生徒、授業に関することなど、提案や注文をすることくらいは可能です。

ただ、本務職員ではないので、度が過ぎたことになると、その後の立ち位置が危うくなる可能性もあるので、出来る限り運営には口出ししないことです。

僕がいた学校にもいましたが、非常勤講師の方で在職期間が長いからか、随分偉そうで横柄な方がいました。

管理職が陰で強く非難しておりましたので、もしかしたら、他の教員も何かしら不快な思いをしていた可能性があります。

あまり出すぎないようにしましょう。

本務教員と非常勤講師の業務対比

先ほど中途半端になりましたが、業務内容を対比してみました。

 No 項目 本務教員  非常勤講師 
1朝の挨拶運動有り無し
2定時出勤有り無し
3残業有り無し
4朝会有り無し
5授業20コマ以上少ない
6生徒指導有りほぼ無し
7部活指導有りほぼ無し
8ゼミ(春・夏・冬)有り少ない
9ゼミ(放課後)有りほぼ無し
10ホームルーム有り無し
11清掃対応有り無し
12教室の戸締り有り無し
13職員会議有り無し
14部長会議有り無し
15主任会議有り無し
16学年会議有り無し
17修学旅行引率有り無し
18郊外授業引率有り無し
19試験監督有りたまに有り
20生徒指導有り無し
21部活指導有り人による
22生徒面談有り無し
23保護者面談有り無し
24保護者会有り無し
25営業(塾)私立のみ無し
26営業(中学校)私立のみ無し
27学校説明会有り無し
28入学試験有り休み
29入学式の準備・出席有り無し
30 卒業式の準備・出席 有り任意
注意:学校により項目は異なります

これだけ違いがあることが分かります。

ちょっとだけ説明させてください。

No5
今の生徒は教員より知識があります。
どうします?

「先生、ネットでは(またはYouTube)こう言っていたよ」
「あっちゃん(中田敦彦さん)の動画の方が分かりやすくて面白いわ」


茶飯事です。子供は正直です。
これからどんどん増えます。

ムカついたからと言ってビンタ出来ます?
訴えられます。やめましょう。

No13
自分に関係ないことでも2時間くらい拘束されます。

No25/26
学校の先生になりたくて学校に就職したはずが、車で外に出されます。

特に都内は進入禁止、一方通行。時間差制限、いっぱいあります。
普段から車に慣れていないのに、気の毒で仕方がありません。

ちなみに僕がいた学校では、不慣れな広報担当教員が、10年の間に2回の追突事故を起こしています。

一方で、外の景色を見ることは身になりますが、ここで内部の職員との間で溝は深まるんですよね。
自分のことしか見ていないと言って、お互い批判し合います。

例えば

担任教員:何でこんな不登校で出来の悪い生徒を入学させるの!

営業教員:ただでさえ生徒数が少ないわけだし、仕方が無い。
     それに出来が悪いのはお前の指導のせいもあるぞ。
     文句を言うならお前が広報(営業)やってみろ!

心の中でこういう葛藤がそれぞれにあります。

この一覧表を見てどう判断するかはご自身にお任せしますが、学校の先生を18年近く見てきた僕には、給料が低くてもいいから非常勤講師の方が、圧倒的にベターに見えました。

先ほども書きましたが、本務教員と非常勤講師の顔つきが全く違います。

仮に僕が何かしらの教職免許を持っていたら、迷わず非常勤講師を選びます。

そして、教えた後の余った時間はそれこそ自分がやりたいことに充てます。

さらに、政府が何年も前から必死になって副業を推進している姿勢を見ると、どちらが良いか考えるまでもありません。
(というのが僕の見解です)

引用元:JobQ Townより抜粋(https://job-q.me/articles/1215)




まとめ


本記事と右のサイドバーにある「教員になりたい(やめとけ)」のカテゴリーでは、教員のお仕事を否定的にとらえる表現が目立ちますが、頭ごなしに完全否定するものではありません。

これからの日本を担うであろう、若くて未来のある少年少女を立派な人材に育て上げ、進学実績を作り出す、あるいは社会に出てから活躍できるような人材に育て上げるための担い手になるための職に就くことは大変意義のある素晴らしいことだと強く思います。

偉そうに言っていますが、日本は少子化大国ですから、未来のためにもマジで子供は大切にしないといけません。

一方で、採用当初に夢に描いていたことが、もろくも打つ砕かれる可能性を秘めているのが教員の世界であることも、心の奥にしまっておく必要があるかと思います。

生徒も去ることながら、保護者との対応等も重なれば、大人として持つべく理性を失い、はからずも人間不信に陥り、休職という未曾有の事態に遭遇した職員をこの目で見てきた僕からのアドバイスとして、今後の教員志望の方、あるいは現職教員の方の参考になればとの思いから、本記事を作成いたしました。

どうか、一つの参考になさっていただければ幸いです。

最後まで見ていただき、ありがとうございました。

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