失業保険を受け取るための求職活動実績の作り方と注意点

失業保険

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本記事は2022年2月時点の厚生労働省が定める雇用保険法の基準に従っております。
以降の法改正があった際の追加記事は作成しておりませんので、ご留意ください。


本記事では、失業保険の給付を受けるために必要な、求職活動実績の作り方についてお教えいたします。

何となく

「ネットで応募すればよい?」


くらいは聞いたことはあるかと思いますが、一方で

認定されなかったらどうしよう。
お金もらえなかったら生活費が・・・。


このようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますので、本記事では僕が実際に体験したことを踏まえてお教えします。

ハローワークでもらう「失業認定申告書」という用紙に求職活動実績を記載して、ハローワークで提出するのですが、僕が実際に使った見本をお見せすることでイメージがわきやすいと思います。

ですが、いずれにしても難しいことではありませんので、リラックスしてお読みください。

ちなみに僕は、給付期間中はアルバイトをして報酬をいくらか得ていましたが、給付が終わる最終月までガッツリ満額をもらいました。

ですが、アルバイト収入のもらいすぎと働きすぎにより、給付金が減額、または給付が終了となる場合あるので、注意が必要です。



給付認定までの流れ(読み飛ばしOK)

まず初めに、右も左も分からないという方もいらっしゃるかと思いますので、「退職後に失業保険を受給するには(準備編)」という記事を作っておりますので、よろしければご覧ください。

給付までの流れをすごくざっくり説明しますと

会社を退職

離職票(1と2)が会社から送られる

ハローワークで給付申請

給付認定

後日給付される

給付認定後に本記事の議題になる求職活動実績をハローワークに提出し、給付が認められて数か月後、口座にお金が入金されます。


退職事由によって、給付までの期間が違う

ここは非常に大きなところです。
ご自身の退職事由によって、実際に給付されるまでの期間が違うのでご注意ください。

「すぐにお金をもらえると思っていたのに・・・」


ってことにならないように注意が必要です。

① 会社都合による退職
② 懲戒解雇等による退職
③ 自己都合による退職

退職事由は上記のいずれかに必ず当てはまりますが、②と③は給付されるまでは随分先ですのでご注意ください。

20年くらい前のことですが、僕の兄弟が会社を退職後、失業保険はすぐにもらえるものだと思っていましたが、実際に給付されるのが3か月以上先だったことを知らなかったのようで、お金を貸してあげたことがありました。


ちなみに僕は2022年1月に会社を退職し、失業保険の給付申請は2月22日に実施しました。

そこから給付までの期間と失業認定報告書を提出する日の(認定日と言います)スケジュールを以下に作成しましたので、今後のスケジュールの参考になさってください。

(※2月22日にハローワークに行った場合で作っております)


会社から送られてくる離職票が無いと給付申請が出来ない
→ 離職票は会社を退職後、2・3週間たたないと送られてこない!

退職事由によっても、失業保険が給付されるまでの日数が違う

→ 申請手続きをしてからすぐにはもらえない!

ということを頭に入れておかないといけません。
ですので、自己都合や解雇等が退職理由ですと、退職してから少なくとも3か月以上経過しないと給付されないということです。

求職活動の種類と申告書

ここからは本題に入ります。

認定日までに2回以上の求職活動を実施し、失業認定報告書に記載します。

ハローワークの窓口での職業相談

ハローワークには全国の事業者から求人掲載依頼があった際の仲介役として、非常に多くの求人を抱えています。

事業所が大手の転職サイト等に求人を掲載する場合は、一部、有料のポータルサイトもあるので、言い方が悪いですが、お金をかけたくない事業所はハローワークだけに求人の掲載依頼をするところもあります。
(※僕が以前勤めていた会社がそうでした)

引用元:ハローワークインターネットサービスより抜粋
トップページの一部です。ここから求人を探せます。

ハローワークで失業保険の給付認定がされると本画面を見ることが出来ます。


応募したい画面の求人をプリントアウト、もしくは直接ハローワークに出向いて求人番号を伝え、職業相談をすることで求職活動実績になります。

もちろん気になる求人への応募も求職活動実績になります。

ちなみにこの場合の窓口は「職業相談コーナー」または「職業相談窓口」などの名称でハローワーク内にブースを設けています。

その他の求職活動実績には

・履歴書の書き方
・職務経歴書の書き方
・合同企業説明会の相談(あった場合)
・会社見学会等(あった場合)


早い話、窓口で何かしらの相談をすることです。

これらをすることで、求職活動実績1回分としてカウントされます。

ワークプラザが実施するもの

全国にあるハローワークの出先機関です。

ここにも求人がありますので、求人の検索、応募、職業相談、その他就職に関する相談やアドバイス等も実施しているので、窓口で相談をすれば求職活動実績になります。

また、近隣の面接会やセミナーなどのご案内も随時行っています。


ワークプラザでは以下のことが出来ません。

失業保険の給付手続き
職業訓練に関する相談
求人募集の手続き

ワークプラザ周辺の求人に強いですが、失業保険の給付手続きや失業認定報告書を提出するところではありませんので、ご注意ください。

ハロートレーニング(職業訓練)に関する相談

ハローワークでは再就職のための資格取得やキャリアアップのための各種職業訓練も受け付けております。

職業訓練には

・公共職業訓練(失業保険を受給している方)
・求職者支援訓練(失業保険の受給をしていない、または受給が終わった方)


があり、それらに関する相談や受講申し込みをすることで、求職活動実績となります。

実際、僕も気になる講座があったので、窓口で確認したことがあります。

僕が気になった講座とは、3か月程度の期間のもので、内容は「クリーニングスタッフ養成講座」というものを受けてみたかったのですが、窓口の方が

「うおまささんはまだお若いから実際に就職して働いた方が身につく


ごもっともな意見を言われてしまい、会話をしただけのようなものでした。

しかも、パンフレットをよく見ると対象年齢がやや高齢の方向けでした。

さらに

ハローワークの仕事はたるいから、実は私も人生に迷っている


なんていう本音も話していただきました。
50代後半くらいの男性の方でしたね。

これで1回分の求職活動実績になりますので、話が終わったら失業認定申告書の用紙を提出しましょう。
求職活動実績として書いていただきます。

無用な駆け引きはいりません。
窓口の方が何も言ってこなかったら迷わず

じゃぁこれ・・・。


と言って失業認定申告書を提出しましょう。

インターネットで応募

どんなポータルサイトでも良いです。
僕は転職サイトで有名なリクナビネクストを使いました。

会員登録を済ませ、気になる会社がありましたらエントリーします。

他にもdodaマイナビ転職なんかも有名です。

農業のお仕事に興味があったら農業への転職サイトでも良いです。
漁業のお仕事に興味があったら漁師への転職サイトでも良いです。

職業相談や職業紹介、求職活動方法等の指導しているセミナーを実施しているのであれば、参加するだけで求職活動実績として認められます👍


そして、本気で転職を考えるのであれば、転職支援実績No1のリクルートエージェントがお勧めです

キャリアアドバイザーが無料で転職をサポートしてくれる超有名な転職サイトです。
ご自身の市場価値も分かるので、キャリアアップをしたい方向けです。

 必ず転職をしなければならないという決まりは無く 
 しかも無料で利用できるのでお勧めですよ



エントリーした内容を失業認定申告書に記載すると求職活動実績になります。

前職とは違う仕事内容でも良いのか

ちなみにハローワーク側は失業者が前職として、何の仕事をしていたかは知っていますが、だからと言って

畑違いの職種の求人にエントリーしても良いのか?


良いです。

違うと何か言われるのではと心配されるかもしれませんが、特に何も突っ込まれません。

ちなみに僕は、ハローワークの求人にあった(季節求人)北海道の仁木町というところにある、さくらんぼ農園での剪定作業に興味があったので、窓口で相談しております。
(北海道はサクランボの収穫量が全国3位です)

このときは残念ながら単身寮に空きが無かったので断念しましたが

うち(ハローワーク)じゃなくても他の農業求人サイトを探してみても良いかも


とアドバイスをいただきました。
(仮に単身寮に空きがあったら、その後の人生が180度変わり、今頃ブログは書いてなかったかもしれません)

そして、以下の失業認定報告書に記載します。

申告書(例)

2つ載せておきます。

6月14日の認定日に提出
7月12日の認定日に提出

6月14日の提出時は職業相談を2回(赤枠内)
7月12日の提出時はインターネット応募を2回(赤枠内)


これが例えば

職業相談1回・インターネット応募1回


だったとしても合計2回の求職活動実績になるので、失業保険の給付認定がされます。

実を言いますと、7月12日提出分の「不採用」となっているところに関しては、数日前にインターネットで応募し、「連絡待ち」に〇をしたかったのですが、1日前の月曜日に不採用のメールが来たので(笑)、不採用に〇をつけました。

その下の辞退に〇がついている箇所がありますが、辞退したのであれば辞退でかまいません。
辞退の理由は聞かれません。安心してください。

辞退までの道筋は僕の場合で言うと

気になる会社にエントリー

メールで面接依頼が来る

「一身上の都合で辞退します」と返信


自身の求職活動で実施したことをありのまま書きましょう。

時代錯誤と言われそうですが、タウンページに掲載している会社に電話して応募しても求職活動実績になります。

あとは新聞や折り込みチラシ、コンビニにある求人雑誌への応募ですね。

!何かしらの応募以上のアクションをしましょうってことです!


申告を偽ると罰則が

失業認定申告書に嘘の申告を書くことは不正になります
不正受給の具体例として

・離職票の改ざん
・他人に失業認定を受けさせる
・就職や就労の無申告
・採用年月日の偽り申告
・その他


事実が発覚した場合は

これまで受け取った給付金の全額返還
・これまでに受け取った給付金の2倍を返還
・場合により財産差し押さえや刑罰の対象となる

など、一切のメリットはありませんので

申告は 正しく漏れなく ありのまま


引用元 : 基本手当を受給されるみなさまへ(令和2年3月19日~) https://www.youtube.com/watch?v=kpi3oo3bjc4


この動画における不正受給については「37分30秒」から説明があります。

いかついおっちゃんが説明していて怖くなりますが

嘘偽りなく、ちゃんとやりましょう
真面目にやっときゃ大丈夫です


求職活動実績にならないもの

以下に記載します。

新聞や求人雑誌を見ただけ(他)

コンビニや駅の改札付近にありますよね

アルバイト情報誌的な雑誌


見ただけでは求職活動実績になりません

新聞や折り込みチラシ等に求人を掲載していることもありますがNGです。

インターネットのポータルサイトを閲覧


これもNGです。

知人に仕事の紹介を依頼した


これもNGです。

お知り合いに、一緒に働きたい、あるいはアルバイトをしたいので

こういう求人があるから一緒にやろうぜ(と相談した)


これもNGです。
それに対して電話でも良いので応募すれば求職活動実績になります。

登録のみもNG

転職サイトや人材派遣会社への登録のみ


これもNGです。

ほかに、民間職業紹介機関や、労働派遣期間への登録だけ。

同じですね。
NGになります。

応募または電話相談(以上のアクションを)しないとだめです


ってことです。

まとめ

念入りに審査するクマとウサギ

今回は、失業保険を給付されるために必要な求職活動実績の作り方と注意事項についてお話ししました。

求職活動実績は

応募または電話相談


が必要ですので、そこを念頭に活動されていれば給付されますので

真面目にやっておけば大丈夫


ということです。

本日は以上です。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。

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