本記事では2022年1月に退職代行サービスを使って会社を退職した僕が、表題について解説します。
メリット編とデメリット編に分けて解説しますので、目次に沿ってご覧ください。
退職代行サービスを使って退職するメリット
早速ですがメリットから解説しますね
上司や人事に言わずに退職ができる
最大にして最大の難関がこれではないでしょうか。
退職することを伝えることに抵抗が無い人にとっては問題ないですが、そうではない方にとっては山のようにハードルが高いです。
そんなこと言おうものなら。
・強い引き留めに合う
・必ず理由を聞かれる
・パワハラやモラハラに合う
想像しただけで気分が悪くなる方もいるかと思います。仮に言えたとしても当たって砕けて「撃沈」みたいな。
僕自身、こういうことが想定されたので相当悩みましたよ
従業員には職業選択の自由が与えられています。
退職理由は聞いてもいいとは思いますが、強引な引き留めや、モラルの無い言動、罵声を浴びせるようなことは非常識です。
「心地よく円満に退職したい」
と思うのは退職者の心情です。
その点、退職代行サービスは、会社の人間に会わずに退職が可能ですので、まさに神ツールです。
手続きや面倒なことを飛ばせる
退職代行サービスを使わないで退職する場合と使う場合では、以下のように退職までの手順が違います。
※以下はあくまで目安です。
これだけ早送りできるのはメリット以外ないですね。
最大のメリットは精神面が削られないことでしょう。
上司やほかの役職、同僚からの圧力が無いことがなんと言っても大きいのではないのでしょうか。
そのほかにも気を遣うことが随分少ないですし、さらに
退職後の自分の人生設計がしやすい
退職後に自分がやりたいこと、進みたいことへの活動、転職までの準備ができます。
正直、会社に勤めながら転職活動をすることは大変です。
退職までの間、ゆっくり調べ、退職後に転職活動をするのも当然ありです。代行不使用の場合は、ただでさえ上司からの説得や引継ぎ等でエネルギーを使っている状況ですので、先のことを考える余裕はありません。
社員や同僚に顔を合わせずに退職ができる
一人一人挨拶に回る必要もありません。
退職代行サービスを使用後、上司が社員の前で朝会などの挨拶で退職した旨を伝えて終わりです。
もちろん一時ざわつくでしょうが、辞めてしまった社員を追っかけたところで戻ってこないことは分かっていますから、常識的に考えて関与してきません。
ただ、僕の場合は、退職代行サービスを使用後、1か月ほどしてから、部署の違う同僚から
「私にも原因があったのだろうか。できれば戻ってきてほしい」
と、ショートメールが来ましたが、正直に
疲れたんです。戻りません。
と答えて終わりでした。
僕の場合は、人の10倍はこき使われて働いていましたし「便利屋」と思われていて、顎で使われることもありました。(※当時の上司に「八面六臂」と言われてうまく洗脳されていました)
戻ってきてほしいと言うのは、単純に便利だからです。
そういう人は必要とされますが、いずれは心を詰みますし、場合によっては病気になります。(僕は脳梗塞を患いました)
参考までに、「退職代行を使って会社を退職してから1年間の間に起きたこと」という記事を作っております。
当時在職していた会社の上司や同僚から僕に対していくつかの接触する試みがあったので、よろしければお読みください。
仮に上司や同僚が何かしらの接触を試みてきても無視しましょう。
費用が安いところでは20,000円前後で利用できる
入社して間もないころは、出費に困ることもあるかと思います。特に20代のお若い方は生活費でいっぱいいっぱいでしょう。
僕は18年近く勤めていたので、お金にはそれほど困ってはいませんでしたが、絶対に退職したかったので、弁護士さんに依頼しました。
弁護士は費用がそれなりにするので、それ以外の退職代行サービスなら20,000円前後で利用できます。
有休を使えればその月の給料はもらえる
これは退職後に感じましたが、有給の残日数が多ければ、その月の給料がもらえます。
仮に有給無しで月初に退職すると、下手するとその月は欠勤扱いになり、給料がもらえないので、注意が必要です。
事前に会社の就業規則を確認しておく必要があります
僕の場合は、2022年1月5日に退職代行を弁護士さんに依頼しましたが、有給の残りが20日あり、6日以降の有給に当てました。
そんなの何も驚くことではないと感じるかもしれませんが、代行を使われた同僚はその月は随分焦っている状況も考えられるので、みんな「ワーワー」言ってる傍ら、その月の給料をもらって少し得した気分になりました。
会社から訴えられる可能性はほぼゼロ
これは弁護士さんが言っていたのですが、過去に素行不良があった方は訴えられる可能性があります。
ちょっと待って!?いつも職場でポケゴーやってることバレてる。まずいな
いいえ、違います
要するに会社に損害を与えたことがある方です。例えば
・金銭の横領
・窃盗
・盗撮など
このように、訴えられても仕方がない事例が過去にあった場合のみとされていますが、何千件も対応して、数件あるか無いかくらいだったとおっしゃっていました。
普通に生きて生活していれば何も問題ありません。
最短で翌日に退職できる
ほとんどの退職代行サービスは、前日に費用の支払いを済ませ、契約書や委任状を代行会社に写メで送れば、翌日には代行業務を進めてくれます。
法的には2週間前までに会社に退職を申し出れば退職が可能ですので、退職したい月末の日から逆算して2週間前までに伝えれば退職できます。
でも就業規則には退職の申し出は1か月前までにって書いてあるんだけど
これも弁護士さんに確認をしておきましたが、いくら就業規則にそう書いてあっても、会社が定める就業規則より、法が優先されるので、問題ないとのことでした。
(※参考 民法第六百二十七条依頼者が雇用の期間を定めなかったときは、依頼者がいつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する)
ちなみに僕がいた職場は就業規則に
「退職は1か月以上前に申し出ること」
と書いてありました。先ほども書いたように代行サービスを使ったのは1月5日で、退職日はその月の31日です。
ですので、僕は就業規則に従わずに退職しております。それに
「退職の申告期限が就業規則に違反しているぞ!」
と考えている余裕などないはずです。
就業規則を見てそれを調べている人がいたら、そんなこと心配している暇はない、と、周りの従業員がしらけるでしょう。
退職代行サービスを使うデメリット
続いてデメリットを紹介します。
弁護士に依頼すると費用がやや高額
僕は弁護士さんに依頼しましたが、費用は55,000円(税込み)でした。それなりに補償は手厚いのですが、決して安い金額ではないと感じる方もいるかと思いますが、置かれている状況により、たった55,000円で退職できると受け取られる方もいるかと思います。
(僕まさにそうでした)
それよりも安く済ませたい場合は組合や民間の退職代行サービスですと20,000円前後であります。
昨今の状況からも利用する人が増えているので、いずれにしても退職は可能でしょう。
悪質な業者も中にはいる可能性がある
デメリットというか注意点になるかと思います。
退職代行とうたって格安でサービス事業を展開する民間の企業も出てきています。
儲けのために常にアンテナを立てている人はいるので、実績があるのかないのかも分からず、いくら安くても知名度の無いところはやめておいた方が良いです。
このサービスを請け負った事業者のやることは「退職することを伝えること」だけです。
もちろん、退職する予定の利用者とのやり取りなど、こまごましたことは多少はありますが、たったこれだけで、数万の利益を得られるんですから。
ですので、民間企業によってはホームページにこぞって退職代行業務も事業の一環で始めたと書いてあるところもあります。
ご利用の際は
・弁護士系(退職金の交渉や労務管理に強い)
・労働組合(労務管理に強いが退職金や残業の「交渉」ができない)
どちらかに絞って退職を検討された方が無難です。
職員とは一切会わなくなる
当然、職員とは縁は切れます。ですが、覚悟するほどのことではないと思います。
しかし、どうしても仲の良い同僚がいれば、事前に伝えておいて、退職後も連絡を取り合うのも良いかもしれません。
僕は完全に縁を切りましたが、皆さんの置かれている環境、または状況によっては、周囲を見渡すと、毎日疲れきって、退職しようか悩んでいる人もいるかもしれません。
「自分はこういった手段を使って退職するんだ。だから、〇〇さんも行き詰ったら検討してはどうかと思うよ。なんかあったら相談に乗るから連絡してくれてもいいよ」
など、明らかに悩んでいる人に救いの手を差し伸べることも、人としてあってもよいのではないでしょうか。
もちろん慎重にいかないといけません。退職は本人にとっても会社にとっても大きな出来事ですから。
終わりに
以上、退職代行サービスを使うメリットとデメリットを説明しました。
使用した僕が素直に感じたことですが
少し大げさかもしれませんが、当時の僕の上司は絶対に辞めさせてくれないような「昭和の時代を生き抜いた超ハラスメント上司」だったので、これくらい大きな感想を持ちました。
なんなら代行費用を会社に払ってほしいくらいだと思ったくらいです。
退職代行サービスは弱者の最強助っ人でもあり、人生を大きく変えてくれるのを手伝ってくれる親切なサービスです。
さらに、会社に行かずに退職できるのですから、上司からの叱責や説得、引継ぎ等の手続きに必要な2か月分くらいを飛ばして一気に瞬間移動してくれる最強ツールです。
職場環境が劣悪で、退職を検討している方は、深く考え込まずに一歩踏み出してみてはいかがかと思います。
また、個人の置かれている状況やニーズによって適切な選択が求められます。
メリットとデメリットをよく考慮し、自身に合った選択を行うことが重要です。
もし、退職代行を使って会社を退職したいけど、どの業者に依頼したらよいか分からないと言う方は、「お勧めの退職代行サービスBest3(2023年版)」という記事を作っております。
この記事は、実際に退職代行サービスを使った人の口コミを書いているサイトから、安心して退職することが出来た業者をピックアップしている記事ですので、お勧めかと思います。
今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。