本記事はアメリカ発祥のフードデリバーリーサービスの1つであるUber Eats(ウーバーイーツ)の配達について、稼げるのかどうかを解説する記事です。
フードデリバリーサービスはUber Eats(ウーバーイーツ)以外に、出前館やmenuと言った日本独自のサービスもありますが、本記事ではUber Eats(ウーバーイーツ)についてお話しさせていただきます。(管理人の僕自身が専属の配達パートナーですので)
Uber Eats(ウーバーイーツ)のことを全く存じ上げない方もいれば、一方で毎日のように配達バッグ(通称ウバッグ)を背中に担いで料理を何らかの車両を使用して運んでいる光景を茶飯事に見ている方もいらっしゃるかと思います。
Uber Eats(ウーバーイーツ)とは簡単に言いますと、スマートフォンやパソコンによりオンラインで料理や食材、薬品といったものを(そのほとんどは料理)注文及び配達することが可能なプラットフォームで、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに拠点をおくUber社が2014年8月26日に本サービスを立ち上げた、比較的新しいサービスです。
ちなみに日本では2016年からサービスを開始しております。
昨今では、以下のように、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達をすることを目的として、田舎からある程度の都市部へ進出し、専業配達パートナーとして生計を立てている方も実に多いです。
本記事は
あのUber Eats(ウーバーイーツ)っていうロゴが入っている配達バッグを担いでいる人を良く見るけど、いったいどれくらい稼いでいるんだろう。
配達してみたいんだけど、そもそも稼げるのかな・・・?
やっている人、わりと見かけるから稼げるのかな。
でもそんなこと知り合いもいないから聞けないし・・・。
料理を頼んでみて、来た人に聞いてみようか。でも失礼だよね。
会社員なんてかったるいし、しかも周りはバカばかりでストレスが限界。
でもあの配達している人たちって気楽そうだし、羨ましいな。
という疑問をお持ちの方への参考記事です。
また、本記事をお読みになり、配達に興味をお持ちになりましたら
配達するのに必要な配達バッグ、スマホホルダー等
をまとめた記事を作成しております。
自転車から配達を始めたい方向けの記事ですが、仮にバイクで配達を希望する方でしても、最低限必要な備品に大差はありませんので、参考になるかと思います。
【配達の登録は、下記の画像のリンクよりお進みいただけます】
稼げるのか稼げないのか
本題の稼げるのか稼げないかですが
答えずらい
僕はUber Eats(ウーバーイーツ)の配達を始めてから、知り合いやそうでない方から、稼げるのかと単刀直入に聞かれたことが何回かあります。
(割と気になるみたいです)
その際に返す言葉は相手によって違うのですが、友人であれば
生活できるくらいは
という感じで濁しますが、あまり「面識のない方」に聞かれると
いくらだったら稼いでいると言えますか?
と逆に聞いています。
これに対する答えは
え?いや、うーん、まぁそりゃ生活できるくらいとかじゃないですか・・・(;^ω^)
「面識の無い方」とは、僕の例で言うと中古車販売店のディーラーさんや、配達中にスマホを落として壊れた時に直してもらったスマホ修理店などのような業者の方ですね。
(ちなみに注文者から聞かれたことは無いですが、何時まで稼働しているかを聞かれたことは何回かあります。おそらくこの方も気になっているというか、やってみたいんでしょう)
常識的に考えてほとんど面識の無い人や職場の上司や先輩、あるいは職場に出入りしている業者らに対して「いくら稼いでいるの?」と確認する勇気は、家族でもない限りほとんどの方が無いと思いますが、聞いてくるということは、世の中の割と多くの方が真面目に気になっているんじゃないかと察します(笑)
そして、それに対する僕の回答ですが
安易に生々しく月に何十万とか稼いでます
と言うことはできません。
なぜか
雇用関係が無いため
Uber Eats(ウーバーイーツ)などのフードデリバリーサービスは本業、副業問わず、会社員の方のように組織に所属しておらず、事業所と雇用関係を結んでおりません。
ですので、稼いだ報酬は「事業所得」か「雑所得」に分けられます。
会社員は給与所得です。
会社員の方は風邪をひいて1日休んだとしても、あるいは1週間コロナで休んだとしても、1日中職場で寝ていても、毎月給与が得られますが、Uber Eats(ウーバーイーツ)などのフードデリバリーサービスは何もしなければ報酬は1円も得られません。
では、もっと分かりやすく区別するために、2023年の確定申告書も下記に添付します。
2023年は配達のみの収入でしたので、給与欄に数字が記載されていないことがわかるかと思います。
そのため、不足の事態があった際に、長期離脱を強いられるものなら「報酬は0」です。
そして、このお仕事は自分の好きな時に好きなタイミングで出来ることから、得られる報酬も人によって全く違います。
(※2023年8月から一部の地域で24時間配達可能となりました)
よって、その時々の状況により変わりますし、得られる報酬も、世の中の情勢(日米の金利差、物価高、円安、為替変動等によるファンダメンタルズ)により変動が激しく、給与所得者側からの目線で月にいくらと言われてもお答えすることが出来かねてしまいます。
「会社員などの組織の方」 → 固定収入(基本は月末)
「配達パートナーの場合」 → 変動収入(週1や週2)
給与と報酬は全く別物
また、会社員の方は社会保険料や人によっては投資信託、会社の株を買う、財形貯蓄、確定拠出年金、積立金などをやっていると、給料から天引きされます。
そして、それらが差し引かれて給料が振り込まれますが、我々個人事業主は報酬を受けると
翌年に社会保険料を払う
ので、翌年にならないと正確な数字って出ないんですよね。
ですので、そもそも会社員の方と比較することは難しいです。
ですがせっかくなので、1週間単位の明細のご提示と、実際に稼げるかどうかの計算を会社員の平均値(年齢別)と比較してシミュレーションすることでイメージが湧くかと思います。
実際の報酬例
こちらは2022年12月19日~26日の報酬例です。
ちなみに会社員のように、1か月単位の明細は無いです。
用語について
① オンライン時間 → スマホのアプリでオンラインにしている時間
② 乗車 → 12月19日~26日の間で配達した回数
③ 売り上げ総額 → 実際に預金口座に振り込まれる金額
※現金受け取りがあった場合は現金で受け取った分から③が引かれる
※他は無視
<③についての補足説明>
この週は143件の配達のうち、注文者から受け取った現金は40,276円でしたので
111,734円-40,276円=71,458円が実際に口座に入金された金額になります
↓
!ワンポイントアドバイス!
専業配達とするのであれば、このように毎週振り込まれますので
生活口座と別にしておくことをお勧めします😉
ご覧のように青い縦のグラフは毎日記されているように、この週は毎日稼働したようです。
これが週1や週2ですとさらに少ない報酬ですが、一方で、毎日稼働し、これ以上報酬を得る人も本当にたくさんいます。
ちなみに僕は道を覚えるのも苦手ですし、道を間違えるのも得意ですから、配達パートナーとしては三流以下です。
(※スマホのアプリにナビ開始のボタンがあるので、それを押せばグーグルマップが起動しますので、道の間違いはほぼ防げます)
それこそ多い人は1日50件とか配達しますので、僕を参考にしないでください笑
僕の知り合いの方ですが、暇だから毎日稼働しているという方がいます。
趣味なんでしょうね。
その方は毎日30件をノルマにしているそうです。
とはいえ週1くらいはお休みするとは思いますので、そう考えると1週間で180件配達しているってことでしょうね。
(ちなみにこの方、60歳くらいの方です)
僕としては普通に稼働して1週間でこの結果ですので、これを1ヶ月で4週間ちゃんとやればどうなるかということは想像がつくかと思います。
ただ、先ほども書いたように、めんどくさくてやらなかったりすれば報酬は0ですから、続けることが大事でしょうね。
ちなみにUber Eats(ウーバーイーツ)よりも出前館やmenuの方が単価が良いので稼げるみたいですよ。
閑散期の明細
僕は配達を始める前に、暖かく心地よい気候の時期、いわゆる閑散期にはそこら中に「お地蔵さん」で溢れかえっているという情報をSNSで見ていたので、警戒しておりました。
ちなみに「お地蔵さん」とは、フードデリバリーサービス界隈でつけられた名称で、飲食店や駅付近でリクエストが来るのを待っていても来ないために、お地蔵さんのように動かない状態を言うそうです。
そして、上の明細は確かに12月の真冬です。
どう考えても閑散期と言う季節には該当しない時期です。
では閑散期と言われている気候のよい時期の明細も念のため掲載しておきます。
2023年4月17日~23日の稼働記録です。
覚えていませんが、雨が降ったからでしょうか。
56時間オンラインで150件近くの配達件数です。
上の真冬の明細は57時間で143件の配達なので、4月17日~23日の方が短時間で多く配達していることが分かります。
とはいえ、雨が降ったりすると爆鳴りするので、そういう日がある無しで状況は変わってきますが、心地よい時期であっても暇な印象は無いです。
稼げるかどうかの見解
フードデリバリーの仕事は組織に拘束されず、ご自身が好きな時に仕事が出来るギグワークの1つとして、お若い方から年配の方まで幅広い年齢層に人気のある仕事です。
特に20代や30代のお若い方がこの世界に飛び込むことについては、色々な見解があるかと思いますが、一方で、昨今の物価高や人口減少等による賃金下落等々、多くのお金の問題を抱える現代の日本社会に生きる僕たち日本国民において、一つの会社に所属することが難しい状況を鑑みると、間違った選択では無いと僕は考えます。
そこでフードデリバリーサービスの仕事が稼げるかどうかの考察についてですが、会社員と比較してみましょう。
例えば
1週間で100,000円をノルマとして、年間52週のうち、48週稼働します。
(100,000円はおおよそ6日で達成できます。早ければ5日で達成できます。よって1日か2日は休みます)
年間報酬4,800,000円-経費270,000円(ガソリン、バイクの減価償却等)を青色申告し(※青色申告は電子申告とする)そこから翌年課税される所得税や住民税、健康保険等の社会保険料を差し引くと
年間の手取りは約3,400,000円です。
※翌年課税されるものの内訳
・国民健康保険:486,300円
・国民年金 :198,240円
・所得税 :174,000円
・住民税 :281,500円
これらを合計すると1,140,040円ですので
4,800,000円-270,000円-1,140,040円=3,389,960円となり、約3,400,000円
(※計算方法については割愛しますが、掛け率は自治体により誤差があり、住宅ローンや配偶者や子供がいる方などは、諸所の条件により変動が発生します)
(軽費 → ガソリンを1,000円×150回給油。中古バイクの360,000円の購入費を3年の36ヶ月で償却とし、年120,000円とすると270,000円)
!ワンポイントアドバイス!
初めて配達を始める方は、配達バッグやスマホホルダー等の「配達することを目的に使うもの」であれば経費にできます。
(家賃や住宅ローンは不可)
ちなみに僕は毎月払う光回線使用料とギガ使用料のうち、70%を経費にしています。
回線使用料が4,000円(ドコモ光)、ギガ使用料5,000円。税込みでおよそ毎月10,000円を支払っているので、7,000円を経費にすれば、年間84,000円が経費になります。
(単純に毎月来る明細の請求額に×70%として出しているだけですが、ご家族がいる方は70%以下に留めておいた方が良いかと思います)
すると
国民健康保険:486,300円 → 476,400円(-9,900円)
国民年金 :198,240円 → 増減なし
所得税 :174,000円 → 166,600円(-7,400円)
住民税 :281,500円 → 274,100円(-7,400円)
よって、マイナスの合計は24,700円となりますので、自己負担が少なくなります。
経費はお財布から出るので支出に変わりありませんが、翌年支払う社会保険料等の減額に一躍買うので、出来るものは何でも経費にしておきましょう!
このようなことからも
会社員と比較することは難しい
ということが分かります。
そして、会社員の月収と平均手取りは以下の通りです。
参考までに2つのサイトから掲載していますが、2個目は手取りだけです。
両者は金額に若干の違いがあるので?どちらが正しいかは分かりかねます。
さらに賞与を含むかどうかも分かりません。
年代 | 男性の 平均手取り | 男性の 平均手取り (正社員) |
---|---|---|
20~24歳 | 19.3万円 | 22.9万円 |
25~29歳 | 27.4万円 | 28.6万円 |
30~34歳 | 31.4万円 | 33.0万円 |
35~39歳 | 35.2万円 | 36.8万円 |
40~44歳 | 38.1万円 | 39.1万円 |
45~49歳 | 40.6万円 | 41.2万円 |
50~54歳 | 42.9万円 | 43.1万円 |
55~59歳 | 43.7万円 | 43.7万円 |
全年代平均 | 35.8万円 | 37.0万円 |
もちろん会社が毎年昇給し、賞与も支給されて安定した道が保障されているのであれば、いずれは抜かれますが、20代のお若いころから年間手取り340万も行くのであれば間違った選択ではないかと個人的には思います。
年間少しずつの昇給を期待して仕事を続けるも、転職してしまい、また1から出直しになる可能性もありますから、人生、何が起こるか分かりません。
結論、人によります
先ほども書きましたが、あまりにも自由な世界ですので、本業の方はそれこそ365日稼働する人もいれば、1年の半分だけ稼働する人もいます。
無理をしなければローン10万の家に奥さん(専業主婦)+子供二人。
奥さんと協力して外食を控え、なるべく無駄をなくすよう努力すればやっていけると思います。
やった分だけ報酬になる
会社員は残業を除いて、固定給という形で毎月ほぼ同額の給料が振り込まれますが、フードデリバリーサービスは先ほども言いましたように
やらないと0です
1件1件薄利ですが、多売することで報酬はどんどん上がっていきます。
ですので、先ほど申したように、毎日30件をノルマにすれば、それこそ報酬は僕なんかよりももっと行きますよ。
本業か副業かによる
副業だと年間収入20万円以下にしないと確定申告が必要です。
それ以前に、せっかくの土日休みにちょっとだけ自転車で配達しようと思われる方も大勢いますが、申し訳ないですが、その方たちはあまり続いていない印象です。
やっぱり休みはしっかり取りたいと思うことと、本業(会社員)があるから無理しなくてもいいやという安心感もありますし、途中でやらなくなる人が多いです。
さらに雨なんか降ろうものなら「何で休日に俺こんなことしてんの」って思い、空しくなります。
せっかくの休みですからね。
たまには外に出かけたり、うまいもの食べたり、家族サービスしたり、朝から晩まで寝たり、優先項目が出てきます。
個人的にはそれでよいと思います。
ダラダラ無理の無いように生きれば良いです。
実際、土日は副業勢が多いと思っていましたが、いざ稼働してみると、その方たちが気にならないくらいに忙しいですし、土日に見る顔ぶれがほどなくして消えていることもしばしば散見されます。
そういえば都内にある、とあるタピオカ屋さんが興味深いことを言っておりました。
涼しくなると新顔が増える
ですので、副業の方はやっては辞めての繰り返しではないかと思います。
やはり本業の方が稼げますし有利です。
自転車とバイクで違ってくる
最初は自転車からスタートするのもいいですが、やはりバイクが良いです。
冬の寒さは大変きついですが、それでも長距離移動は自転車に比べれば比較にならないくらい苦にならないですし、移動やUターンもラクです。
そして報酬も自転車よりかは良いです。
僕は最初、自転車稼働でしたが、3か月で辞めてバイク稼働に切り替えました。
ちなみに自転車を持っていなかったらドコモのバイクシェアやダイチャリで電動自転車を手配することも出来ます。
僕は最初の1ヶ月はそうしていましたよ
ご自身の自転車が電動自転車じゃなかったらお勧めします。
普通のチャリで坂道はきついですよ💦
そして金輪際、バイクを運転するなんて思いもしませんでしたが、バイクを運転すると世界が変わります。
バイクにして良かったです。
余談ですが、バイク配達であれば自宅から半径10㎞前後は稼働することになりますので、多くの飲食店と出会えます。
中華料理、インド料理、韓国料理、ケバブ、タピオカ・クレープの店、ファミレス、個室のある居酒屋など。
そこには駐車場があるか無いかなど。
お勧めはピノキオやコナズ珈琲と言った「喫茶店と言えばスタバやタリーズだ!」というような既成概念を覆すことが出来るおしゃれな飲食店が見つかります。
パートナーや奥さんがいる方であれば、休日にサービスが必要でしょうから、そういうお店に連れて行けば感動するかもですよ( ̄ー ̄)ニヤリ
僕は離婚してしまいましたが、仮にそういう人がいれば休日に連れまわしまくります。
女性は甘いものがダントツで好きですが、実はインド料理なんかは圧倒的に女性が頼んでいますし、他も女性が多いです。
タピオカ・クレープは90%女性です。
他のフードデリバリーも同じ
出前館やmenuもバイクが有利です。
なんて言っても長距離の移動が可能ですから。
単価もUber Eats(ウーバーイーツ)に比べて良いみたいですし、掛け持ちしている人もそこらかしこで見ますので、掛け持ちであれば、さらに稼げるでしょう。
まとめ
今回はフードデリバリーサービスが稼げるのかという疑問をお持ちの方に対して記事を作成いたしました。
ご自身の現在の状況と合わせていかがだったでしょうか?
僕はUber Eats(ウーバーイーツ)の配達をしているので、そちら目線で書かせていただいておりますが、どのフードデリバリーサービスでもスマホひとつで手軽に登録から稼働、配達、報酬を得ることが出来る大変簡易なシステムだと思います。
(さすがはアメリカ!)
ギグワークと言うともしかすると聞こえが悪いかもしれませんが、フードデリバリーサービスに限らず、昨今は非常に多くのギグワークがありますので、興味がありましたら、副業から初めて見るのも良いかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。